名無しの SEIKO 6660
親父の遺品から出てきた時計でSEIKO6660-7020(SS)シルバーダイヤル仕様です。
この時計にはペットネームがついておらず6660というキャリパーNo.がそのまま名前となっているようです。
製造番号から1966年製造で、他の方のHPを拝見すると、長ド短期の1年間しか製造していなかった時計のようです。
どーりでなかなか見かけることがないワケですな。
この時計は手巻きの21石で、ケースがかなり小さく、かつ、かなりの薄型です。形状もハマグリ型なので、その流れを汲んでいるのかも。
ベゼルにはかなり細かい溝が掘られていて、ドレッシーな仕上がりとなってます。当時としてはそこそこの値段したようで、わりといいものだったようです。そーは言ってもグランドやキングとかに全然及ばないのは一目瞭然です。
亡父の遺品の中からいくつか時計が出てきたのですが、この時計が一番綺麗で全然使い込まれたあとがありませんでした。
他にオメガとかも出てきて、そっちはそれなりに使われたようで、文字盤に劣化がみられたのですが、こちらはミントといっても過言ではないほどヤケや錆がなく、チョイとケースを磨くとペッカペカになりました。なんで使わなかったのかは謎。
ただ、さすがに長いこと使われていなかったせいで、見つけたときは竜頭は重く、ゼンマイ巻き上げても動作が安定せず、タイムグラファーでの計測グラフの線は破線状でぐちゃぐちゃに表示され、おそらく買ってから一度もOHされていないのではないかと思われる状態でした。完全に油は切れてますね。
裏蓋をあけてみたところ、キャリパーに錆はでていなかったので、OHで十分に復活すると想定され、とりあえず昔からやっている時計屋さんに託してみました。
1ヶ月ほどでOHは完了し、動作には全く問題が無く、革ベルトを交換してあげるとすっかり元気になりました。(^.^)
が、非防水の時計の悲しさかな、めったにつける機会はなく。。。ほとんどコレクションBOXでおネンネです。
まぁ、分単位のメモリがない時点でダラリーマンが会社にしていくような時計でないことはたしか。
忘れていたのか、他の時計に切り替えたのか、今となってはわかりませんが、捨てられなかっただけよかったのかもしれません。
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