hubsanのブログ

とりとめもなく時計をかき集めてます。気になるのはともかくポチッとな。買って溜息、買わずに後悔。
(-.-;)y-~~~

キワモノとして オメガ コンステレーション(音叉)


このコンステはただのコンステにあらず。機械式でもなく、クオーツでもなく、音叉なのであります。


音楽の時に使う音叉と同じ仕組みで、音叉の振動を利用して動作します。そっと時計に耳を近づけると音叉独特のキーンという音がします。1960-1970年のほんの僅かな期間だけ使われていました。機械式からクオーツに移行するハザマですね。そのせいか、音叉式を取り扱える技術者は極端に少なく、うっかり手を出すと面倒な事になります。電池交換すらやってくれません。また、使用する電池は現在では販売されておらず、改造電池を使うか、時計を改造するかの対応が必要です。


あっしのは、デイト表示が壊れてしまったので、ヨーロッパへ送ってデイトの修理と併せて現行入手可能な電池にあわせ電圧調整しました。


ヌメーとしたスイープ運針は機械式のチクタク運針からすると違和感があるほどで、わかる人にはわかる・・・と期待して使ってますが、未だにそんな時計とはだーれも気がついた事はありません。他人の時計をしげしげと見る人なんか、そういないっすね。時計ヲタだけか。。


写真にはうつってないけど、唯一Dバックルに変更せずに純正尾錠のままにして使っています。他のアンティークとかはヘーキでバックルを変更するのだが、どうしてもこやつだけは当時のいい雰囲気を残してやりたく、めんどくせーなと思いながら、はめる時に落とさないよう気をつけて机や台の上にのせながらつけるようにしています。


別段文字盤が旭光仕上げでもギョーシェでもないし、ごく普通の中3針で目立つ要素あまりないのだけど、よくよく見ると盤面は暗いところではグレー1色だったのが、軽く光があたるとアルミのヘアラインみたいなタテスジがうかびあがったり、バーインデックスが2階建て構造になっていて、下はメッキのバーでその上に黒い細めのバーをのっけて、ぱっと見には上から見ると光る部分が少なくというか、ほとんど見えないが、少し斜めから見ると下のメッキ部分がキラリと光ったり、ベゼルの内側の部分だけ鏡面にしてやや角度をつけていたり、ひと手間かけて地味な時計だけど、さりげなくイイ物感を演出してくる、これがまたタマランのです。オクユカシイ。


確かジェラルド・ジェンタだっけかな、このCラインケースのデザイン。正直、手にとってじっくり眺めるまではただの古い時計だったが、今やすっかりトリコ。

また、ステンレスが少しうす黒く、メッキされてないのがまたいい味を出していて、これも渋く萌えポイントであります。


残念ながらプラ風防はオリジナルでなくΩのスカシがないのでチト残念。


全体としては文字盤や針に腐食はほとんどなく、わりと良好なコンディションを保っていて、機械式に比べてはるかに精度も高く(アタリマエ)、毎朝ぜんまい巻上げ、時間を合わせて・・・ってのもいらねーし。やっぱ電池式はダラリーマンにはうってつけかも(*≧∀≦*)


人生の中でのコンステレーションを見つける。ウーンおくが深いナ。


これが何を意味するのか、のんびりと酒を飲みつつ夜空を見上げながら考えてみよう。